進行した歯周病は治療できる?
ある程度の年齢になってくると欠かせないのが歯周病の対策。ここでは一度進行した歯周病はどうにかできないのか見ていきます。
歯周病の三つの施術内容
さて、進行した歯周病には外科的治療を行うのが一般的です。
その中でも最もよく行われるのは病的な歯肉を切除するフラップ手術というものです。
これは進行した歯周病の部位の歯肉を剥がして歯根を露出させ、歯根の表面についている歯石や細菌を取り除いた後、歯肉と歯槽骨を整形するというものです。
こう聞くと痛々しいイメージを持たれるかもしれませんが、痛みはほとんどありませんのでご安心を(笑
それ以外には新しい技術として歯周組織を再生させるGTR法というものもあります。
これは歯周病で失われた歯槽骨はコラーゲンなどの特殊な膜を使って再生されることに着目し、以前であれば抜歯するしかなかったケースでも歯を残すことができるようになった方法です。
また、現在では歯槽骨を作る(!) ためにエムドゲインという薬剤を塗る方法もあります。それ以外にも歯周病が進行して膿が出来ているようなときは抗生物質を歯周ポケットの億にいれる薬物治療も広く行われています。
歯茎に腫れや痛みがある場合、うがい薬や消毒剤で歯周ポケット内を直接洗い出すポケット内洗浄法も有効といわれています。
そして最後に、現代では歯周病に対するレーザー治療も一般的になりつつあります。
特に炭酸ガスレーザーは歯周ポケットの細菌を減らし炎症を起こしている組織を焼きとるのに効果的です。
また、この方法はレーザーによって弱っていた歯肉の血行を改善する効果も期待できる副次的効果があるため歯周病の再発率が低いと言われています。
こうして挙げてみると一口に歯周病治療といっても歯医者さんでできるものの種類は多岐に渡るんですね。
自分にとってどれがベストかをしっかり考えて、分からないことがあったら遠慮せずにガンガン歯医者さんに質問したいですね。