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虫歯は命に関わることもある

いきなり衝撃的なタイトルですいません。当サイトは口のねばねば問題を中心に扱っていますが、今回はちょっと趣向を変えて虫歯の危険性についての話になります。

ご存じの方も多いと思いますが、人間の口の中は雑菌だらけです。

特に寝たきりのお年寄りなどになってくると、その雑菌が原因で肺炎になって命に危機に瀕することも少なくありません。肺炎は高齢者の死因の中でも上位に来ますが、中でも最も多いのが誤嚥性肺炎です。

参考:誤嚥性肺炎とは(一般社団法人日本呼吸器学会)

誤嚥性肺炎とは、食道から胃に入るはずだった食べ物や、細菌まじりの唾液が寝ている間に気管から肺に入ってしまうことで発症する病気のことです。

特に寝たきりや認知症のお年寄りは口腔機能が衰えているケースが多いため、これにかかるケースが多くなっています。

実は病院や高齢者施設で起きる院内感染もその多くは口腔内細菌によるものというデータもあるほどです。

虫歯における細菌の恐怖

近年、口腔と全身疾患との関連性が科学的に証明されてきて歯周病菌が何と心臓病や各種ガン、糖尿病に影響していることが分かってきました。

98年にはアメリカで歯周病が心臓病が呼吸器疾患など全身疾患のリスクに関連していると報告し、話題を呼んだのはもしかしたら知っている人もいるかもしれませんね。

その後の研究で歯周病を放置すると歯周ポケットにある細菌が毒素を出してその成分が血液中に入り込んで全身に運ばれて心臓や肺、子宮などの病気の原因になることが明らかになりました。

歯周病菌が出すプロテアーゼという酵素は血液を固まらせる作用があるため、心筋梗塞や狭心症の発作を引き起こしやすくなります。

呼吸器疾患では肺炎のほかに慢性気管支炎も口腔内の衛生状況が関係していると考えられています。

更に、抜けてしまった歯に義歯を入れていないと認知症が進行するというレポートも世間に大きな衝撃を与えました。

これは物を噛むという運動が少なくなると、脳細胞の動きが鈍くなり、咬合が正確でないことで脳への血液量が少なくなることが理由として挙げられています。

このように、最近の研究によって虫歯や歯周病はそれ単体で完結する問題ではなく、様々な病気へと発展する可能性がある、ということが分かってきました。


今や口の中を見ればその人の健康状態は分かる、という状況まで医学は進歩してきています。たかが歯磨き、されど歯磨きという気持ちで自分の口と向き合いたいものですね。

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