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歯が健康だとスポーツで有利になる

歯が健康だと脳が活性化され勉強が捗る、というのは多くの人が一度や二度は耳にしたことがあると思いますが、実は歯の影響は学業だけではありません。

スポーツの場面でも歯が健康であることは大いに有利に働くことが分かっています。

運動能力と歯の格差

歯が健康な人は不健康な人よりも運動能力が優れているケースが多くあります。

40歳を過ぎてもアメリカのメジャーリーグで活躍しているイチロー選手は、きれいな歯並びをしていますが、なんと一日5回も歯を磨いているそうです。

実際、歯が健康な人は身体能力も高い傾向にあるという説を裏付ける証拠として、スポーツ選手は噛む力も一般の人より強く、虫歯も少ないという調査があります

虫歯や歯周病がなく歯並びがそろっていると、噛む力が強くなり体のバランスも安定します。

射撃やボート、ゴルフといった体のバランスや集中力を必要とされるスポーツでは、噛み合わせはとくに重要になります。運動するためにスポーツマウスガードをつくることもあります。

噛み合わせは体のバランスに直接影響します。歯並びをよくするには、子どものときからきちんと噛むことが大切です。

現代の食生活は歯を悪くする要素ばかり

とはいえ、現代の食生活は軟らかいものが多く、現代人は顎が極端に小さくなっています。遺伝も関係してはいますが、何も手を打たずにいると子どもの歯並びは悪くなってしまいます。

歯並びが悪いと歯が磨きにくく、汚れが溜まりやすくなります。そして虫歯や歯周病になるリスクも高まります。歯並びの悪さは噛み合わせの悪さにもつながります。

噛み合わせが悪いと体全体のバランスが崩れ、姿勢も悪くなりがちです。また、食物を噛む力が弱くなりますから胃腸への負担も大きくなり、消化吸収能力が低く、成長にも影響が出てくることもあります。

歯を磨くだけではなく、よく噛むことも家庭で教育して、その上でかかりつけの歯科医で定期的にチェックをする。この習慣を続けることが大切なのです。

知識のある歯科医なら、子どもの将来の歯の生え方や顎の形は、レントゲン検査などであらかじめわかります。

専門医に紹介することも含め、矯正をするかどうかなど、適切なアドバイスができる歯科医を選ぶようにしたいですね。

野球選手はなぜガムを噛むか

アメリカの野球中継を見ていると、ガムを噛んでバッターボックスに立つ選手が多いことに気づきます。

これは噛むことで脳が活性化し、集中力や運動能力が高まることを、選手たちは体験的に知っているからです。

これを裏づける実験があります。市販のチューインガムを若者に噛んでもらい、MRIを使って、噛むことと脳の関係を調べたところ、大脳皮質の体性感覚野と運動野の神経活動が活性化したのです。

噛むと運動を司る場所が刺激され活発に動くため、集中力が高まり瞬発力を発揮できるそうです。

人はものを噛んでいるとストレスが解消される

別の実験でも、噛むことがリラックス効果をもたらし、ストレスを減らすことが示されました。

MRIで脳の状態を調べたところ、ガムを噛んでいるときには、ストレスを感じる扁桃体の活動が抑えられ、好き嫌いを認識する前頭前野の活動が抑えられていました。

同時に、ストレスを感じると血液中の値が上昇する副腎皮質刺激ホルモンやノルアドレナリンなどが減少することもわかりました。

これらの実験からわかることは、噛むことはいやな気持ちやストレスを和らげる効果があるということです。

ストレスは記憶を司る海馬の萎縮をもたらすことがわかっています。これはPTSD(心的外傷後ストレス障害)のベトナム帰還兵の調査で知られるようになったことですが、ストレスにさらされる期間が長ければ長いほど、海馬の萎縮がすすみ、記憶力の低下が見られます。海馬萎縮が長く続くと、認知症の原因にもなります。

つまり、噛むことはストレスを減らし、海馬の萎縮も抑制してくれるのです。

医療現場でも噛むことは推奨されている

噛む効用は手術の現場でも発揮されています。消化管の手術後に、患者さんにガムを噛んでもらって回復を早めている医師もいるそうです。胃や腸の手術をした後にガムを噛むと、腸管の動きの回復が早まり、術後の痛み止めの使用が減少するということです。

しかもガムを噛むだけなのでコストもかからず、副作用もありません。

手術後、術後イレウスといって、腸の働きが悪くなリガスが出ない状態が起きますが、その予防法としてもガムを噛むことが有効なのだそうです。

どうせ噛むなら虫歯予防効果の期待できるキシリトールガムが一番ですね。ストレスが解消されて、認知症予防になったとしても虫歯になってしまっては元も子もありませんからね。

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